評価項目・規準一覧
7.環境と生物多様性の保護
項目番号 項 目 名
全7.1 生物多様性の監視と科学的評価
項目内容 確認書類(望ましい取組例)
○農場周辺や地域における生物(野生の動植物)の多様性の状況を監視し、その結果を科学的に評価している。 ○野生動植物のリスト【便利】
○モニタリング結果【便利】 等
遵守規準
・農場と農場周辺に生息する動植物を把握している
・希少動物がいるか把握している
・過去に存在していたが減少や確認出来なくなった動植物を把握している
・それぞれをリスト化し、把握した動植物の存在の増減を年1回程度確認し記録している
考え方
保全し、生物の多様性を維持することで、持続可能な農業生産を継続できることになります。
○国は生物多様性基本法を制定し、生物多様性戦略により個別目標を立て推進しています。
 ・田園地域・里山地域の保全
 ・森林の保全
○GAPの取組みにおいても、関連性が深く農場周辺の生物多様性の状況を把握することは非常に大切なことに繋がります。
○周囲に生息する動植物の状況を調査し、周辺の生き物に配慮した農業を行っているか評価します。
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項目番号 項 目 名
全7.2 IPMや土壌管理計画を含む生物多様性の保全活動計画
項目内容 確認書類(望ましい取組例)
○農場周辺や地域における生物の多様性を保全する活動が行われている。
○保全活動には、作物保護管理計画(IPM)や土壌管理計画に含まれる具体的な管理技術も含まれる。
○作物保護管理計画書(作3.1.1)【便利】
○土壌管理計画書(作2.2.1)【便利】
○活動記録【便利】
遵守規準

生物多様性を維持するための行動計画の内容
・農場周辺のプラスチックごみの清掃
・化学農薬のリスク低減
・有用な天敵を増加させ自然と融合した害虫対策の推進
・化学肥料の低減と有機物の循環利用
・環境負荷を低減する有機農業の推進
・ドローンを活用したピンポイントの病害虫防除
・家畜排泄物の循環利用と草地の整備と活用
・生態系を重視した水利用(ため池、水路、冬水田圃)

考え方
○具体的な活動を実施しているか評価します。
○活動内容は、農業活動で実践していること。地域の活動に参加していること等で問題ありませんが、記録、写真等客観的資料により説明できることが必要となります。
○IPMの取組みや有機肥料の施用等についても、地域の実情を踏まえた生物多様性の保全に繋がる取組みが必要となります。
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項目番号 項 目 名
全7.3 自然環境保全、景観形成に向けた個人または地域での活動参加
項目内容 確認書類(望ましい取組例)
○農場周辺の自然環境の保全、良好な景観の形成に向けた個人または地域での取組みに参加している。 ○活動記録【便利】
遵守規準

具体的な活動
・農場周辺の里山の保全、耕作放棄地の解消
・絶滅危惧種の保護増殖(例:ササユリの保護)
・農業生産活動を活用した体験イベントや自然観察会を実施
・農道沿いの景観維持(清掃、草刈り)
・田んぼの用水路の清掃や保全活動
・鳥獣被害防止柵の保全

考え方
○農場周辺の自然環境の保全や景観形成に向けた個人や地域の取組みを評価します。
○ただ単に、耕作放棄地の草刈り、水路の清掃、棚田の保全、等活動に参加しているのみでなく、集落の保全や景観形成等目的を理解して参加していることを説明できるようにしておいてください。
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項目番号 項 目 名
全7.4 化学肥料・化学合成農薬を使用しない生産
項目内容 確認書類(望ましい取組例)
○化学肥料及び化学合成農薬を使用していないこと(ただし、有機農産物の日本農林規格別表1及び2に掲げるものを除く)
○種子又は種苗は、組換えDNA技術を用いて生産されたものでないこと。
○農薬使用記録(全1.3)【便利】
○周囲からのドリフトのリスク及び対策【便利】
○肥料使用記録(全1.3)【便利】
遵守規準
・化学肥料および化学合成農薬を使用していない。
・化学肥料・化学合成農薬以外で使用している肥料や農薬がある場合は、日本農林規格別表1及び2に掲げるものであるか確認
・種子または苗等を組換えDNA技術を用いて生産していない。
考え方
○化学肥料および化学合成農薬を使用していないことがわかる資料が必要です。